タロットと心理学

ライブによる占いの中で偶然に展開されるタロットカードが、なぜ相談者様の心とシンクロするのかは、今までは科学的な説明ができませんでした。

ユングの心理学とタロットカードが出会うことで、なぜタロットが相談者様の心を表すのかが学問的に考察されるようになりました。その結果、タロットカードは個人の内面的世界を探求し、より深く自分を知るためのツールとしての意味をはっきりと持つようになったのです。

C・Gユングはスイス出身の医師で、精神分析の権威であるフロイトの弟子となり独自の心理学を構築しました。

ユングの主張する心理学の核となるのは

• 元型と
• 集合意識

と言われる概念です。

元型とは、神話に現れるような典型的なモチーフのことを指します。そして集合意識とは個人の生い立ちを超えて元型を発生させる、人類に共通する無意識のことを指します。

ユングは、元型は一種のスピリチュアル性を備えており、人生を支える意味を持っている、元型と接することで人は深く自分を知ることができると主張しました。

タロットカードで描かれているものは、実は元型モチーフの表現であるとみなすことができます。タロットに表現されているものは様々な神話と同じような人間の無意識の集合意識なのです。だからこそ、人生の様々な典型的なシーンを示しているのです。

それゆえ、タロットによる占いは心の奥底を見つめるための重要なツールであるということができるのです。

ライブで展開されるタロットは、その場にいらっしゃる相談者様のためだけに導かれる特別なカードたちです。占い師は相談者様とカードの架け橋になり、相談者様の心とタロットを繋げていきます。

そのようにしてタロットカードは相談者様の心とシンクロして、カード達は相談者様の心の奥底の深層心理を表していきます。

カードが教えてくれる深層心理は、相談者さまがご自身でも気づいていないことも含まれる場合もあります。だからこそ、カードを通じてご自身の本当の気持ちを知ることで悩みの核心に触れることができるようになり、正論や誰かの正解ではない、ご自身が心から納得できる答えにたどり着くことができるのです。