映画に出てくるタロットカード

タロットの魅力といえばやはり神秘的な絵柄です。美しいだけではなく全てを見通すような不思議な絵柄がカードには描かれています。

人々を惹きつけるタロットの魅力は占いの場だけでなく、映画や小説、歌詞、ゲームなど様々なところに小道具として登場しています。そして運命を教えてくれるものとして、タロットは登場する世界観の中で重要な役割を持ち、大きな存在感を示しています。

例えばタロットが登場する有名な映画に「００７」シリーズの「live and die（邦題、死ぬのは奴らだ）があります。この映画で使われているタロットは、フォーガス・ホールによってデザインされた鮮やかな色彩のオリジナリティーの高いデザインで高い人気を得ました。現在でも「tarot of witches（魔女のタロット）」という名前でアメリカのメーカーから販売されています。

００７シリーズの「死ぬのは奴らだ」ではタロットが重要な役割を担います。主人公のジェームズ・ボンドの敵方として登場する霊能力を持つ女性、ソリテールがタロットの達人として描かれています。彼女は生まれながらに霊能力があり、タロットで敵の動きなどを察知することができました。

ボンドが彼女を口説こうとする時、彼はソリテールが持っていたタロットに二人の運命を委ねます。占いの結果でたカードは運命の恋を表す「恋人」のカードでした。その結果を受けてソリテールはボンドに心を許していくのです。

タロットカードの持つ意味を知っていると、物語の中で扱われるタロットについて、タロットの神秘的なイメージだけではなく、なぜそのカードがその場面で描かれているのかという視点からより深く映画を楽しむことができるようになります。